営業日報は、日付・時刻、今日変わった事実、相手の原文と出所、自分の仮説、未確認と影響、次の行動と期限、必要な支援の7項目で書きます。 件数や感想だけで閉じず、明日どの記録へ戻り、誰が何をするかを残します。会社の指定様式があれば、そちらを優先してください。
営業日報の書き方|受け手・正本・急ぎの連絡を確かめる

日報は、一日の活動を評価する感想文ではなく、翌日の判断と引き継ぎに戻れる短い社内記録です。まず「誰が読むか」「CRMや商談メモなど、事実の正本はどこか」「日報を待てない連絡はどの経路か」を確認します。閲覧範囲や提出期限も自社の規程に従ってください。
活動履歴を日報に複製し続ける必要はありません。案件IDや正本への参照を置き、今日変わった一件を選びます。商談一件の詳細は営業の振り返り、期間の数字は目標未達の報告、失注の速報は上司への失注報告へ分けます。顧客との理解や次回条件は、必要なら商談後のメールで本人と確かめてください。
営業日報の7項目|事実・仮説・未確認・次の行動

- 日付・記録時刻: 9月6日17:30時点。
- 今日変わった事実: A社と初回商談。導入は未決。
- 相手の原文・出所: 担当者「運用担当にも確認したい」(商談メモID-104)。
- 自分の判断仮説: 運用負担の確認が次の論点かもしれない。
- 未確認・影響: 運用担当と確認項目が未確認。提案範囲は未決。
- 次の行動・担当・期限: 自分が9月7日12時までに確認項目案を作る。
- 必要な判断・支援: 上司へ同日15時までに製品担当への照会範囲を相談する。
訪問・架電などの件数が必須なら、対象時間と集計範囲を添えます。例は「架電8件、返信2件、商談1件(9月6日9:00〜17:30、重複案件なし)」です。件数から増減の理由や本人の適性を決めず、一件の変化と分けて扱います。
営業日報の例文|「手応えあり」を書き直す

A社を訪問。反応は良好で手応えあり。次回提案予定。引き続き頑張る。
この文だけでは、相手が何を言い、次回が決まったのか分かりません。感想を事実へ言い換えるのではなく、原記録を確かめてから分けます。
事実・出所: A社と初回商談。担当者が「運用担当にも確認したい」と発言(商談メモID-104)。導入と次回商談は未決。
仮説: 機能比較より、運用担当が確認する範囲の整理が先かもしれない。
未確認: 運用担当者、確認項目、次回時刻。提案範囲はまだ決められない。
次の行動・支援: 自分が9月7日12時までに確認項目案を作る。上司へ同日15時までに製品担当への照会範囲を相談する。
「検討します」を合意にせず、顧客の発言と営業側の解釈を分けます。日報内で次回予定を確定させず、必要なら顧客本人へ確認します。
営業日報に書くことがない日の例文

商談や受注のない日に、成果や反省を作る必要はありません。外部接点と社内作業、前日から変わらない状態の出所、次に確認する時刻を順に見ます。
9月6日17:30時点: 本日は外部接点なし。A社は9月5日の「社内確認後に連絡する」という回答から更新なし。再連絡の許可日は9月10日。明日はB社向け資料の根拠を製品担当と確認する。現時点の支援依頼なし。
確認していない状態は「更新なし」と断定しません。会社指定の活動報告があれば別に守ります。
営業日報を10分で書く順番

- 集める: CRM、予定、送受信、商談メモから今日の変化を確認する。
- 分ける: 相手の原文と自分の仮説、確認済みと未確認を別欄に置く。
- 決める: 次の行動、担当、期限と、必要な判断・支援を書く。
- 照合する: 原文、数値、宛先、閲覧範囲と正本の更新を見直す。
10分は書き始める目安で、品質基準ではありません。照合や承認に時間が要る日は急いで短縮しません。毎日同じ活動一覧を転記しているなら、正本への参照で足りるか管理者へ相談します。
営業日報を反省文・成功報告だけにしない

「頑張る」「うまくいった」だけでは次に確認する事実が残りません。一方、一日の日報から「向いていない」「努力不足」と結論づけることもできません。後日の結果、別案件、使える資源、変えられなかった条件を分けて営業1on1へ持ち込めます。
経験後レビューと学習の関係を扱うDeRueらの研究や、省察の実験を扱うDi Stefanoらのworking paperは、営業日報やこの7項目の効果を直接検証していません。「毎日日報を書けば成果や評価が上がる」という根拠には使いません。
営業日報の機密・緊急報告・AI入力

- 閲覧範囲: 顧客名、連絡先、健康情報、許可のない録音、契約上の機密をむやみに複製しない。詳細は権限のある人が正本で確認します。
- 緊急連絡: 顧客影響、誤案内、契約、法令、安全、漏えいなどは日報を待たず指定経路へ連絡する。日報には連絡済みの事実と記録先を残します。判断依頼メールは正式な緊急経路の代わりにはなりません。
- AI入力: 承認済みの製品・アカウント・用途・入力範囲を確認する。未承認のAIへ実際の顧客情報や商談記録を入れず、下書きの事実・原文・期限は人が照合します。詳しくは営業でのChatGPT利用へ。
保管・訂正・削除、日報の評価利用は自社規程と権限を優先します。AIの推測を顧客の本音や受注確度として事実欄へ入れません。
営業日報テンプレート|コピーして使う7項目

自社の様式へ、必要な欄を移してください。活動件数、正本のID、緊急経路への連絡記録は、必要に応じて別欄に加えます。
対象日・記録時刻:
今日変わった事実:
相手の原文・出所:
自分の判断仮説:
未確認・業務への影響:
次の行動・担当・期限:
必要な判断・支援・必要時刻:
今日の日報に「手応えあり」があれば、原記録を見て事実・仮説・未確認に分けるところから始めてください。短くても、明日どこから再開するかが分かる記録になります。
よくある質問
営業日報は何分で書けばよいですか?
一律の正解はありません。自社の必須項目を優先し、記録が長すぎるなら、活動一覧はCRM等の正本を参照し、日報には今日変わった一件、未確認、次の行動、必要支援を残します。まず10分で書き、照合や緊急対応が必要なら時間を追加してください。
営業日報に書くことがない日は、何を書きますか?
成果や出来事を作らず、外部接点の有無、今日確認したこと、変化なしと判断した出所、残っている未確認、翌日の最初の行動を書きます。本当に更新がなければ『更新なし』と記し、理由や反省を創作しません。会社指定の必須報告は別に守ってください。
営業日報は訪問件数や架電件数だけでもよいですか?
件数が自社の必要項目なら記録しますが、件数だけでは翌日の判断に足りない場合があります。分母、集計範囲、記録時刻をそろえた上で、今日変わった一件の事実、未確認、次の行動を添えます。数字の原因や本人の適性は、その一日だけで断定しません。
営業日報に感想や反省は必要ですか?
必須かは自社様式に従います。書く場合は『手応えがあった』『もっと頑張る』で閉じず、相手の原文や自分の行動と、自分の判断仮説を分けます。商談一件を詳しく振り返る時は、日報へ全部入れず専用の振り返り記録へ分けます。
日報を書いても上司から返事がない場合は?
提出済みだけで依頼が伝わったとみなさず、返信が必要な一件には、求める判断、必要期限、遅れた場合の影響、代替の相談先を明記します。緊急の顧客・契約・法令・安全上の影響は、日報を待たず自社の指定経路へ連絡してください。
AIに営業日報を書かせてもよいですか?
会社が承認した製品・アカウント・用途・入力範囲を先に確認します。顧客名、連絡先、商談記録、健康情報、機密を未承認のAIへ入れません。架空データで構成を整える用途から始め、事実、数値、原文、担当、期限を人が原資料と照合して提出します。
Your next note
ミナトの答えではなく、あなたの一件へ。
今日ノートへ書くのは、次の一行だけでも構いません。持ち帰る候補を端末内へ残し、明日の商談で試すかどうかは後から選べます。
明日の一件で、ひとつ試してみたい問いを選んでください。
マイ商談ノート
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