A:もう一度最初から説明します
良い点:聞き直したいと言われた場面なら、再説明が役立ちます。
注意点:この場面では再説明が必要か聞いていません。
- 顧客の返答例
- 最初からではなく、運用のところだけ確認したいです。
この例で確認できたこと
運用の部分を確認したいと述べた。
まだ未確認
運用のどの点か、必要な説明、導入の判断。
短期の反応と長期の注意
必要な部分を言い直してもらえる場合があります。説明が続く場合もあります。
毎回説明を足すと、相手が判断したいことを聞く時間が減るおそれがあります。
Tomorrow's negotiation lab

失敗例から返し方を選び直し、別の商談でも試します。「検討します」の3分練習から始める。
「検討します」「沈黙」「他社比較」の練習では、開始・完了と判断パターンを端末に残し、固定の選択項目と進行を利用状況の計測に使います。書いた一問の本文は送信せず、保存ボタンを押したときだけ端末内の商談ノートへ残します。他の4ケースの分岐選択は保存・送信しません。
商談前の3分を目安に、一つの場面を練習します。途中で戻ったり、別の返答を比べたりして構いません。
Case 01 / 沈黙

会話と反応は架空の練習例です。実際の相手の気持ちや反応を予測するものではありません。
機能と料金を説明したあと、顧客は資料を見たまま黙っています。何を考えているかは、まだ聞いていません。
今日のテーマ:説明を足す前に、判断しにくい点を確かめる
目安は3分。戻って比べても、途中で終えても構いません。
営業側の行動で、見直せそうなのはどこですか。
時間が足りなかったかは未確認です。顧客から、追加してほしい内容は聞けていません。
追加説明へ進めたことは確認できます。「はい」だけでは、沈黙の理由や必要な情報は分かりません。
拒絶かどうかも未確認です。黙っていることと、本人の判断は分けて扱えます。
「はい」という返事も、理解できたことや追加説明が必要なことの確認にはなりません。
新しい情報を一度に頭の中で扱える量には限りがあり、説明の量や順序が負担に関わります。
教育・学習の研究を、説明を組み立てる点検に応用しています。以下の会話は編集部の練習例で、沈黙の原因や商談の成果を測ったものではありません。
Swellerほか(2019)認知負荷理論のレビュー説明のあと、顧客は黙って資料を見ています。今なら、どう返しますか。
返し方ごとに、良い点と注意点を比べます。
良い点:聞き直したいと言われた場面なら、再説明が役立ちます。
注意点:この場面では再説明が必要か聞いていません。
運用の部分を確認したいと述べた。
運用のどの点か、必要な説明、導入の判断。
必要な部分を言い直してもらえる場合があります。説明が続く場合もあります。
毎回説明を足すと、相手が判断したいことを聞く時間が減るおそれがあります。
良い点:判断したい点を本人に確かめ、説明の範囲を選べます。
注意点:答えを求め続けず、考える時間や終了を残します。
日々の担当作業を確認したいと述べた。
必要な作業量、支援の範囲、導入するか。
未確認が一つ話題になることがあります。返答がなくても理解済みとは記録しません。
一つ分かっても、条件が全部そろったとは限りません。次回が必要かも相談します。
良い点:確認を短く終えられる言い方です。本人の確認が済んだ場面なら使えます。
注意点:沈黙を問題なしと扱い、訂正する負担を相手に渡しています。
資料を読んでいる途中だと述べた。
理解した範囲、判断に必要な情報、次に進みたいか。
前提を訂正される場合があります。訂正がない場合も同意とは限りません。
未確認を解消済みと記録すると、後の説明や引き継ぎにずれが残ります。
ヒアリングで予算・時期・人数を続けて聞くと、顧客が「どれから答えればよいですか」と言いました。次はどうしますか。
相手は答える順序を尋ねています。質問を足す前に、一つへ戻れます。
話す量を減らすだけでなく、目的に沿って順序を整えています。答えにくい項目は後に回したり、聞かずに終えたりできます。
相手の条件を推測で埋めています。質問を減らしても、未確認の欄は未確認のまま残せます。
今日覚えること:判断しにくい点を一つ尋ねる。返事がなければ、待つか今日は区切る。
練習した場面:説明後の沈黙
別の返し方も比べたら、自分の場面で確かめたいことを一つ書きます。
顧客名や秘密情報は書かないでください。保存ボタンを押した一問だけを、この端末の商談ノートへ残します。
保存した一問を見返す開始・完了した場面と最近10回の判断パターンだけを端末内に残します。人物への評価ではありません。一問の本文は商談ノートだけに保存します。
Case 02 / 競合価格

会話と反応は架空の練習例です。実際の相手の気持ちや反応を予測するものではありません。
見積説明で「他社より高い」と言われました。他社の範囲・期間・サポートは、まだ確認していません。
今日のテーマ:価格を正当化する前に、比較する範囲と期間をそろえる
目安は3分。戻って比べても、途中で終えても構いません。
営業側の行動で、見直せそうなのはどこですか。
良さが相手に必要かは未確認です。比較条件を聞く前に、自社の基準で話を進めています。
範囲や期間を聞かずに、長期なら安いと述べています。本当に安いか、支援が必要かはまだ分かりません。
値引きで解決するかも未確認です。同じ条件の差かを確かめる前に、値下げ幅だけを決められません。
高いと言われた事実と、同じ条件で比べた価格差は分けて確認します。
数値を見積もるとき、最初の値が判断の出発点となり、後の見積もりにも影響することがあります。
数値判断の研究を、営業側の比較の進め方へ応用した練習です。この発言だけでアンカリングが起きたとは判定できません。顧客の反応例は編集部の創作です。
Tversky・Kahneman(1974)不確実な状況での判断顧客「他社より高いですね」。今なら、どう返しますか。
返し方ごとに、良い点と注意点を比べます。
良い点:具体的な品質差を確認できていれば、違いを説明する入口になります。
注意点:この場面では、他社の品質や相手に必要な条件を確認していません。
品質差の具体的な説明を求められた。
他社の条件、本人が必要な品質、価格差の内訳。
具体的な違いの質問につながる場合があります。
必要性を確かめずに優位性を主張すると、用途と提案のずれが残るおそれがあります。
良い点:高いという指摘を受け止め、比較する単位を確かめます。
注意点:秘密の見積書を求めず、共有できる項目だけを扱います。
初期支援が別料金で、3年間の総額を比べたいと述べた。
実際の総額、ほかの対象範囲、最終的な選択。
同じ条件と違う条件が見える場合があります。分からない点は確認待ちにします。
条件をそろえても自社が安いとは限りません。保留や他社を選ぶ判断も残ります。
良い点:予算の上限が判断を止めているなら、制約を確認する入口になります。
注意点:この場面では、予算が理由か未確認です。回答は値引きの合意ではありません。
同じ仕事を頼む場合の総額を知りたいと述べた。
仕事の範囲、期間、総額、予算の上限。
予算ではなく比較条件へ話を戻される場合があります。
予算だけへ合わせようとすると、必要な支援を外したり未承認の価格を約束したりするおそれがあります。
別の顧客から「他社の額に合わせて値引きしてほしい」と言われました。他社の対象範囲は不明で、値引きも未承認です。次はどうしますか。
条件も権限も未確認です。相手が示した額へ近づける前に、何に対する価格かを確かめられます。
比較の単位と、約束できる範囲を分けています。条件がそろってからも、変更可否や負担の確認は必要です。
別の数字を見せても、他社との条件差には答えません。実際の範囲と内訳を比べられる形へ戻せます。
今日覚えること:共有できる範囲で、対象・期間・支援をそろえる。不明な条件は埋めずに残す。
練習した場面:他社との価格比較
別の返し方も比べたら、自分の場面で確かめたいことを一つ書きます。
顧客名や秘密情報は書かないでください。保存ボタンを押した一問だけを、この端末の商談ノートへ残します。
保存した一問を見返す開始・完了した場面と最近10回の判断パターンだけを端末内に残します。人物への評価ではありません。一問の本文は商談ノートだけに保存します。
Case 03 / 値引き

6つの手順で練習
会話と反応は練習用の架空例です。実際に同じ反応が返るとは限りません。
価格・導入範囲・支援責任を説明したあと、顧客から『内容はこのままで、最後にもう一声お願いします』と求められました。
営業側のどの行動を見直せそうですか。
ここで点検したい二点です。相手の判断時間と、自分が約束できる条件を分けます。
未承認の幅を具体的にしても問題は解消しません。実現可能性と判断条件が先です。
分かるのは社内確認が必要ということです。購入意欲を推測して理由にしません。
必要な社内確認を聞かずに、値引きと今日の決断を結び付けました。値引きの承認もありません。
選ぶ自由を脅かす強い言い方は、反発や否定的な考えを招くことがあります。
値引きと即決を結び付けず、承認済みの条件を伝えます。条件変更を比較するか、保留するか、見送るかを相手が選べるようにします。
この返答から反発が起きたとは判断できません。「自由に選べます」と付け加えるだけで結果が変わるとも言えません。
Li・Shi(2025公開/2026巻)言い方と心理的リアクタンスのメタ分析価格・導入範囲・支援責任を説明したあと、顧客から『内容はこのままで、最後にもう一声お願いします』と求められました。最初の一言を選んでください。
現行条件は承認済みですが、追加値引きは未承認です。約束できる範囲を区切って答えます。
返答例ごとに、分かったことと残る問いを比べます。
「同じ内容で調整いただけるのですね。回答を待ちます。」
顧客要望を受け取ることと、実現可能性を伝えることが混ざる。
持ち帰る対象を、価格だけでなく条件として言い直せたか。
「承知しました。では社内で見送りも含めて検討します。」
説明を重ねて断りを覆そうとすると、明確な境界が再び曖昧になる。
断ったあとも、保留・終了を同じ強さで選べる返答になっているか。
「支援回数を変えた案と、現行案を比較したいです。」
条件変更案が実質的な誘導にならないよう、現行案・保留・合意しない選択も残す必要がある。
価格、範囲、責任のうち、何を守り、何を再検討するか説明できるか。
別の商談で「検討します」と言われました。判断に必要な情報はまだ聞けていません。次の一言を選びます。
決断を急がせる形が繰り返されています。調整の権限も確認が必要です。
保留を残し、判断材料を尋ねています。相手が答えたくない場合は、そのまま終えられます。
価格へ話を狭めています。価格の発言がなければ、まず不足する情報を広く尋ねられます。
別の返し方も比べたら、自分の場面で確かめたいことを一つ書きます。
顧客名や秘密情報は書かないでください。保存ボタンを押した一問だけを、この端末の商談ノートへ残します。
保存した一問を見返すCase 04 / 怒り

固定分岐ロープレ
顧客は『何度説明しても、こちらの困りごとを聞いてもらえない』と強い口調で話しています。安全上の緊急事態は確認されていません。最初の一言を選んでください。
最初の一言を一つ選ぶ
分岐 A
その説明は前にも聞きました。私が困ったことは記録されていますか。
分岐 B
では、今日中に全部直してもらえるのですね。
分岐 C
はい。返金より、次の担当にも同じ説明をするのかを知りたいです。
共感を沈静化の技術にせず、事実確認と安全境界へどうつながるかを三つの分岐で比べてください。
別の返し方も比べたら、自分の場面で確かめたいことを一つ書きます。
顧客名や秘密情報は書かないでください。保存ボタンを押した一問だけを、この端末の商談ノートへ残します。
保存した一問を見返すCase 05 / 後輩

固定分岐ロープレ
新人から『他社より高いと言われた時の正しい切り返しを教えてください』と聞かれました。新人が経験した商談の詳しい状況は、まだ聞いていません。最初の一言を選んでください。
最初の一言を一つ選ぶ
分岐 A
分かりました。次はそのまま言ってみます。
分岐 B
次の商談では、何を見ればよいでしょうか。
分岐 C
相手は『高い』と言ったあと、運用担当の人数を気にしていました。
先輩が正解を示す速さではなく、後輩が次の一件で自分の判断を訂正できる余白を比べてください。
別の返し方も比べたら、自分の場面で確かめたいことを一つ書きます。
顧客名や秘密情報は書かないでください。保存ボタンを押した一問だけを、この端末の商談ノートへ残します。
保存した一問を見返すCase 06 / 返事がない

固定分岐ロープレ
提案書と見積を送り、合意した回答日から2営業日が過ぎました。提出物の不足を尋ねる確認メールは一度送りましたが、返事はありません。未処理の契約・納品・支払はなく、連絡停止の希望も確認されていません。次の扱いを選んでください。
最初の一言を一つ選ぶ
分岐 A
前のメールは届いています。いまは返信時期を決められません。
分岐 B
来月までは保留にしてください。こちらから連絡します。
分岐 C
承知しました。必要になれば、こちらから連絡します。
分岐 D
分かりました。必要になった時の窓口だけ残しておいてください。
返事の理由を当てず、再送・確認・保留・終了のそれぞれで、相手と自分に残る仕事、連絡許可、撤回条件を比べてください。
別の返し方も比べたら、自分の場面で確かめたいことを一つ書きます。
顧客名や秘密情報は書かないでください。保存ボタンを押した一問だけを、この端末の商談ノートへ残します。
保存した一問を見返す失敗から選び直す3分練習

会話と反応は架空の練習例です。実際の相手の気持ちや反応を予測するものではありません。
提案のあと、顧客が「検討します」と言いました。何を検討するかは、まだ聞けていません。
今日のテーマ:決断を急がせず、判断に必要な情報を確かめる
目安は3分。戻って比べても、途中で終えても構いません。
営業側の行動で、見直せそうなのはどこですか。
説明が足りないかは未確認です。営業が実際にしたことへ戻ってみましょう。
今日の決定を条件にしたことは、会話から確認できます。顧客が何を考えていたかは、まだ分かりません。
価格への発言はありません。値引きで解決できるかも未確認です。
返事だけで「不安」「価格」「買う気がない」と決めません。
選ぶ自由が脅かされたと感じたとき、その自由を取り戻そうとする反応です。
自由への脅威を扱う研究を整理した総説です。以下の会話は編集部の応用例で、営業の成績や顧客の反応を予測する実験ではありません。
Steindlほか(2015)心理的リアクタンスの研究レビュー顧客「検討します」。今なら、どう返しますか。
返し方ごとに、良い点と注意点を比べます。
良い点:話しにくい懸念を聞く入口にはなります。
注意点:不安があると先に決めています。
担当部署への確認を希望している。
何を確認するか、購入するか。
「不安」という前提を訂正するやり取りが生じることがあります。
前提を繰り返すと、本人の判断条件を聞き逃すおそれがあります。
良い点:決めない選択を残し、判断材料を尋ねています。
注意点:話したくないときは質問を続けません。
運用担当者の作業を確認したいと述べた。
必要な作業、判断時期、購入するか。
判断に必要な情報が話題になる場合があります。返答せずに終えることもあります。
情報を聞けても次回連絡への同意にはなりません。希望を確かめます。
良い点:価格への言及があれば、条件を整理する入口になります。
注意点:この場面では価格が理由か未確認です。
今期に開始できるか確認している。
開始条件、予算、購入するか。
価格以外の話へ訂正される場合があります。
価格だけを追うと、時期や体制の条件を見落とすおそれがあります。
別の商談で値引きを相談されました。値引きの承認はまだなく、相手の判断時期も未確認です。どう返しますか。
決断を急がせる条件が残り、未承認の値引きも約束しています。
約束できる範囲と、決めない選択を分けています。相手が話したくなければ、そこで区切れます。
相手の理由を診断しています。心理学名や推測で答えを決めず、本人が話した条件へ戻れます。
今日覚えること:保留や見送りを残し、確認したいことを一つ尋ねる。答えたくなければそこで終える。
練習した場面:保留への返答
別の返し方も比べたら、自分の場面で確かめたいことを一つ書きます。
顧客名や秘密情報は書かないでください。保存ボタンを押した一問だけを、この端末の商談ノートへ残します。
保存した一問を見返す開始・完了した場面と最近10回の判断パターンだけを端末内に残します。人物への評価ではありません。一問の本文は商談ノートだけに保存します。