商談の入口と準備

商談アジェンダの作り方は?|事前共有例と7項目テンプレート

目的と実時間、議題と決定範囲、直せる仮案を揃える

読了目安 約4分 · 公開 · 更新

商談アジェンダは、目的・実時間・参加者・議題の区分・優先順・決めない範囲・変更方法を揃えた進行の仮案です。説明の目次だけで終わらせず、事前に共有し、冒頭で追加・削除・順序変更を確かめます。

七種類の情報を、一枚の進行案に置く

目的と実時間を確認し、議題と範囲を置いて仮案を修正する
欄 書くこと
目的・終了状態 なぜ集まり、何を区別できれば終えられるか
実時間 開始・終了、途中退出、休止、延長しない条件
参加者 今回の関わり方。未確認なら未確認
議題・区分 共有、確認、相談、決定のどれか
優先順・時間枠 先に扱うこと、目安、余白、中間確認
決める・決めない範囲 決定可能なこと、保留、正式確認が必要なこと
準備・変更・終了確認 資料の必須/任意、変更方法、最後の読み合わせ

七つの議題を作るという意味ではありません。「料金」も、価格表の共有、適用条件の確認、見積範囲の相談、権限者による条件の決定では、必要な材料と人が違います。「決定」と書くだけでは承諾になりません。

作る手順は、①目的と終了状態 ②実時間と参加者 ③議題区分 ④優先順・目安・保留範囲 ⑤共有して修正です。商談準備で集めた材料を、当日の進行へ変えます。

時間配分は開始例にし、事前と冒頭に直せると伝える

目的、相手の話、必要な説明、残る仕事を会議条件に合わせて配分する

時間の比率に普遍的な正解はありません。次は、参加者と相談するための配分例です。

会議 開始案
30分の初回確認 目的・時間3分/現状10分/説明10分/決定・保留5分/余白2分
45分のデモ 目的・時間5分/利用場面10分/対象デモ20分/条件・未確認5分/終了確認5分

架空の事前共有メールです。

件名:○月○日のお打ち合わせ/アジェンダ案
目的は、現行手順と標準機能の差分確認です。14:00〜14:30(日本時間)を予定しています。
[確認]現行手順10分、[共有・確認]機能との差分10分、[相談]未確認事項5分、最後の読み合わせ5分を考えています。
契約プランと導入日は、今回は決めない想定です。資料3ページの確認は任意です。追加・削除・順序変更したい点はお知らせください。ご返信がなくても、当日の冒頭で確認してから始めます。

事前に確定が必要な参加者・資料等だけは、確認事項と絶対期限を別に書きます。送付日は一律にせず、参加者が変更を返せる時間を考えます。

冒頭は「終了時刻は変わりませんか。先に扱いたい議題はありますか」と確認します。画面を先に見たいと言われたら、順序・残り時間・後へ回す項目を相談します。最初の5分と複数人商談にもつなげられます。

予定が崩れたら五つに分け、最後に結果を読み合わせる

参加者が確認した結果、こちらの案、まだ答えがないことを分けて記録する
変化 戻し方
時間が短くなった 終了時刻を確認し、優先・保留・削除を相談
新しい議題が出た 追加する代わりに、何を後へ回すか決める
必要な参加者が欠席 共有・確認できる範囲と、決定できない範囲を分ける
資料が未読 合意した準備条件を確認し、要点共有か順序変更を相談
契約・法務・安全の論点 時間都合で削らず、正式担当と確認方法を決める

「残り12分で、未処理は料金と運用負担です。今の話を続けるか、どちらかを先に扱うか、どうしましょう」と現在地を共有します。雑談や脱線に見えても、必要な背景かどうかは参加者へ確かめます。

終了時には、決定と条件・確認者、保留と必要な材料、未確認や未処理、担当と期限・回答経路を読み合わせます。商談メモへ結果を残し、残課題に会議が必要な時だけ次回アポを相談します。

架空の商談場面:説明の項目だけを持ち込んだミナト

一時間の商談に、ミナトは七つの項目を持ち込んだことがある。会社紹介、実績、三つの機能、料金、事例。五つ目で時間が尽きた。相手が確認したかったことも、今日決めないことも、最初の紙には書かれていなかった。

ソウタ

並べるのは、説明の数じゃない。

何を決めずに残すかまで、今日の紙に置く。

次の進行案では、各議題へ「共有・確認・相談・決定」を付け、今日決めない範囲も一つ書いてください。

よくある質問

30分のアポなら、どんな配分が目安ですか?

一例として、冒頭確認3分、相手の議題10分、必要な説明10分、残課題の確認5分、余白2分と仮置きできます。ただし、比率に普遍的な正解はありません。開始時に参加者が扱いたい議題と終了時刻を確認し、説明・質問・休止の配分を更新します。

相手が雑談を続けて、アジェンダに入れないときは?

雑談を続けたいか、本題へ移りたいかは会話量から決められません。終了時刻を確認し、「残り20分ですが、◯◯へ移ってよいですか」と尋ねます。相手が別の議題を希望したら、今回扱うものと後に回すものを相談します。

アジェンダを作らないほうがいい商談はありますか?

相手や主催者が進行する会議、短い確認、緊急対応などでは、営業側の進行表を出さない場合があります。その場合も一律の質問を必須にせず、使える時間、営業側に求められている役割、確認すべき期限が不明なら尋ねます。

商談アジェンダはいつ送ればよいですか?

参加者が追加・削除を返せる時間があり、目的と参加者がある程度分かった時点で共有します。何日前という固定の正解はありません。直前なら冒頭で確認する前提を明記し、早く送った後に参加者や条件が変わったら更新版を共有します。

事前共有メールに返信を求めるべきですか?

事前に確定が必要な項目がある場合だけ、確認事項と期限を明記します。仮案の共有だけなら返信不要とし、冒頭で修正できます。返信がないことをアジェンダへの同意とはみなさず、開始時に追加・削除・順序変更を確認してください。

時間内にアジェンダを全部終えられなかったらどうしますか?

終了時刻を延ばす前に、未処理の議題を、今回は保留、文書で回答、別の担当へ確認、別の会議で扱う、扱わない、へ分けます。次回商談は必須ではありません。残課題に会議が必要か、参加者と確認して決めます。

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