商談の入口と準備

営業でアポが取れないとき|5段階で見直す

対象、到達、会話、打診、日程の五段階を記録する

読了目安 約4分 · 公開 · 更新

アポ数だけで原因を決めず、対象・到達・会話・打診・日程確定を分けて見ます。同じ条件の記録を比べ、最初に止まった段階から、次に確認することを一つ選びます。

同じ条件の記録を、五つの段階に分ける

数値を比較する前に、比較対象、期間、分母、条件をそろえる

接点を持てていないのか、会話後に面談を頼めていないのかでは、見直す場所が違います。期間、経路、対象条件、新規・既存の区分をそろえて比べます。

一件の対象につき一行を作り、重複接触の扱いも決めてください。送信回数と対象数を混ぜると、段階間の数字を比べられません。

段階 記録する事実 推測しないこと
対象 担当範囲、公開情報、既存関係から、連絡理由を確認できた対象 課題がある、買うはずだ
到達 電話で接続、配信結果や本人の受領を確認 メールを読んだ、無視した
会話 返信や会話が実際にあった 関心や予算がある
打診 目的と所要時間を伝え、面談の要否を尋ねた 進まない理由は相手にある
日程確定 面談の目的、日時、参加者に合意した 受注の見込みが高い

調整担当だけ決まった段階は、日程確定に含めません。返信がなければ、未達・未読・不要のどれかは不明です。到達を確かめられない接触も、未達と決めず別に残します。

比較表には、期間/経路/対象条件/各段階の件数/不明を記入します。「日程確定数÷対象条件に合う対象数」のように割合の分子・分母も明記し、違う定義の率を比較しません。固定件数を集めれば原因が確定する、という基準はありません。

紹介の依頼前の確認は「顧客に紹介をお願いする時の確認順」へ分けます。

最初の段差から、確認する場所を選ぶ

条件をそろえて必要性を確かめ、次の確認へ進むか終了するかを選ぶ
止まった場所 次に確認すること
対象→到達 宛先、担当範囲、連絡可能な経路・時間、配信結果
到達→会話 送信者、用件、相手との関連、返答方法が分かるか
会話→打診 面談で扱う一つの判断、所要時間、断れる条件を短く言えるか
打診→日程 面談の必要性、参加者、時期、調整担当が明確か

段差は原因の確定ではありません。会話後に止まっていても、説明、時期、対象、面談形式の必要性など複数の候補が残ります。相手の実際の言葉、自社の記録、未確認を分けてください。

対象の確認は「営業の下調べ」、会話の長さは「営業で話が長い時の改善」が扱います。商談中に次回を決める場面は「次回アポの取り方」へ進みます。

一つだけ変え、同じ定義で記録する

全体、完了、未完了や欠測を分け、同じ分母で結果を見る

対象・件数・時間帯・経路・話し方を同時に変えると、次の結果から何を残すか判断しにくくなります。選んだ段差に関係する変更を一つに絞り、ほかの条件を実務上できる範囲でそろえます。

変更前:会社・製品を説明してから、情報交換を頼む。

変更後:確認済みの連絡理由、面談で扱う一つの判断、所要時間を伝え、面談が必要か尋ねる。

これでアポが取れるとは限りません。打診できたか、何と返答されたかを同じ定義で残し、記録が少ない間は傾向と断定しないでください。明確な連絡停止後は、分析のために接触を重ねません。売り込まない営業の原則も確認できます。

アポ数は条件のもとで起きた結果であり、人格の点数ではありません。準備は「商談の準備」、接触への恐怖は「営業で断られるのが怖い人へ」、適性を考えたい場合は「営業に向いていないと思った時の見直し」へ分けます。

物語の背景を読む

編集室でミナトが開いたのは、Season 0の架電記録だった。これまでは、かけた数と取れたアポ数だけを見ていた。今日は間に三つの列を足した。対象条件に合っていたか。つながったと確認できたか。返信や会話があったか。面談の目的を伝えて打診できたか。

ミナト

最後の数字だけを見ていた時は、もっとかけるか、向いていないと諦めるかの二択でした。列を分けると、最初に減っていたのは、話せた後から面談を打診するまででした。

よくある質問

営業の平均アポ率は何%ですか?

この記事では一つの平均値を基準にしません。アポ率は、何を分母にしたか、対象、経路、期間、アポの定義で意味が変わります。自社の記録では「日程確定数÷対象条件に合う接触数」のように分子と分母を明記し、電話とメール、既存と新規を混ぜずに比較します。

テレアポは1日何件かければよいですか?

一律の件数では決められません。担当業務、対象、連絡可能な時間、社内規程を確認します。件数を増やす前に、対象条件に合う接触数、つながった数、会話できた数、面談を打診できた数、日程確定数を分け、最初の段差が件数の手前か会話の後かを見ます。

新規開拓は電話とメールのどちらがアポを取りやすいですか?

相手、用件、既存関係、連絡希望によって変わるため、一律には決められません。相手が指定した経路を優先し、自社で比べる場合は同じ期間・対象条件の範囲で経路を分けます。メールの無返信を未達、電話の不通を拒否と決めず、確認できない状態は不明にします。

アポが取れないときは、まずトークスクリプトを変えるべきですか?

最初の段差が会話前にあるなら、台本を変えても原因候補と合いません。会話できているのに面談を打診できない、または打診後に進まない記録が続く場合に、目的、相手との関連、所要時間、断れる条件が伝わるかを見直します。ほかの条件を同時に変えないことも大切です。

営業記録がない場合は、何件集めれば診断できますか?

固定件数を集めれば原因を確定できるわけではありません。次の接触から、日付、経路、対象条件、到達確認、返信・会話、面談打診、合意・日程確定、不明を一行ずつ残します。少ない間は傾向と断定せず、起きた事実を確認するために使います。

断られた相手へ、理由を聞くために再連絡してもよいですか?

理由の回答は相手の義務ではありません。会話中に確認できるなら任意で答えられる聞き方にし、明確な連絡停止後は送りません。再連絡の許可が分からない相手へ、分析のためだけに連絡を重ねず、本人が伝えた言葉と不明を分けて記録します。

Your next note

ミナトの答えではなく、あなたの一件へ。

今日ノートへ書くのは、次の一行だけでも構いません。持ち帰る候補を端末内へ残し、明日の商談で試すかどうかは後から選べます。

明日の一件で、ひとつ試してみたい問いを選んでください。

マイ商談ノート

今日、残しておく候補

気になった項目を、この端末のブラウザへ保存できます。ログインや送信はありません。

保存する項目を選ぶ

まだ保存していません。

自分の場面を「事実・解釈・未確認」の三欄へ書き直すなら、五冊目の読者ケースを使う。 送信せず、この端末だけで使えます。

図を拡大